化学基礎で、間違いやすいものの1つ。
中和における、正塩、酸性塩、塩基性塩。
これを、水に溶かしたときの性質のことだと思っている人は少なくないです。
正塩、酸性塩、塩基性塩の見分け方は、「化学式で書いたときに、HまたはOHがあるか」それだけです!
炭酸水素ナトリウム
NaHCO3
これは、Hが含まれているから酸性塩。
塩化水酸化マグネシウム
MgCl(OH)
これはOHが含まれているから塩基性塩。
塩化ナトリウム(食塩)
NaCl
これはHもOHもないので正塩。
酢酸ナトリウム
CH3COONa
これは、「H3」はあるけど、これは酢酸特有のパーツの一部であり、酸性か塩基性かを判断するのとは関係ない部分です。
よって正塩。
ここ、紛らわしいんです。
僕が今教えている高3生のお子さんも、この点について誤解していたので、教えてあげたら、そうだったのか、と目から鱗状態でした。
こうやって、曖昧なところ覚えていなかったところを洗い出して、修正し、得点につなげる。
勉強とは、これの繰り返し!
来月末はマーク模試があるから、頑張らねば。
なお…水に溶かしたときの性質は、塩の化学式から、元になる酸性水溶液と塩基性水溶液がわかるので、それぞれが、弱か強かで決まります。 ですから、強酸が何で強塩基で何か覚えておく必要がありますね!
強のほうを覚えとけば、残りはみんな弱ってことになります。
強酸→塩酸、硝酸、硫酸
強塩基→水酸化ナトリウム、水酸化バリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム
例
塩化アンモニウム
NH4Cl
元になるのは塩酸(強)とアンモニア(弱)
よって、強いほうが優先され、水に溶かすと酸性になることがわかります。
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